付加価値のないアフィリエイトサイト

独自性

アフィリエイト プログラム

ユーザーに付加価値を提供する

この項目は”アフィリエイト プログラム”と銘打たれているのでアフィリエイトサイトは何でもNGと思われるかもしれませんが、ここでGoogleが述べている本質は”アフィリエイトはNO”というお話ではなく、”既存のコンテンツと差別化できる程度に十分な独自性のあるコンテンツか”というところにあります。ウェブマスター向けガイドラインを読み解いていくと”ユーザーに付加価値を提供する”という考えが全ての根源にあることが窺えます。Googleというプラットフォームの中でサイトを運営していくのであれば、私たちもこの考えを念頭に置いて取り組んでいかなければ安定的に高い評価を得ていけないものと心得ましょう。

十分な独自性のあるコンテンツ

何故”アフィリエイト プログラム”というタイトルで述べられているのかを改めて紐解いてみましょう。ポイントは次の記述にあります。

Google では、アフィリエイトのためだけのウェブサイトや「内容の薄い」アフィリエイト サイトはウェブユーザーに付加価値を提供していないと考えています。

”ユーザー付加価値を提供していない内容の薄いサイトがアフィリエイトサイトに多く存在する”という話であって、”アフィリエイトだからNG”なのではありません。現にアフィリエイトサイトであったとしてもGoogleに高く評価されて上位表示されているサイトも存在しますよね。肝心なのは、『既に存在するサイトのコンテンツと差別化できる程度に(というところもポイントですね!)十分な独自性のあるコンテンツ』をユーザーに提供することです。

ウェブマスター向けガイドラインでも

同じコンテンツや類似コンテンツを同一サイト内、または複数のドメインや言語で複製した画一的なサイトやテンプレートのようなサイト

を嫌う旨が記載されており、そのようなページが検索結果の多くを占めてしまい「ユーザーの利便性を妨げる」のを防ぎたいと考えているのです。

内容の薄いアフィリエイトの例

ガイドライン内では以下の2例が挙げられています。

  1. 商品アフィリエイト リンクを含むページで、商品の説明とレビューを元の販売者から直接コピーし、独自のコンテンツや付加価値を加えることなくそのまま掲載しているもの。
  2. サイトの大部分がアフィリエーションで構成され、独自のコンテンツやユーザーへの付加価値がごくわずかしか含まれていない商品アフィリエーションのページ。
  1. こちらはコンテンツの無断複製で解説した内容に通ずるところがありますね。
    商品の提供元が用意した内容をコピーしただけのような何の付加価値もないページは検索ユーザーにとって価値は薄いため、Googleは高く評価することはありません。
  2. 前者がページ単体について述べているのに対し、こちらはページの集合体である”サイト”全体がアフィリエイトで出来上がってしまっているケースですね。”こういったサイトは検索ユーザーにとってはもはやノイズだ”とまでは述べられてはいませんが、Googleはこういったサイトをそれに近い感覚で捉えているのかもしれませんね。

質の高いアフィリエイトサイト

冒頭に述べた『”アフィリエイトはNO”というお話ではない』ということについてもガイドライン内で挙げられています。それが以下の質の高いアフィリエイトサイトの例となります。

  1. アフィリエイト プログラムのコンテンツで付加的な機能を提供できない場合は、そのコンテンツがサイトのコンテンツのごく一部だけになるようとどめる。
  2. ユーザーが元の販売者のサイトに直接アクセスせずにこのサイトにアクセスしようとする理由を考える。元の販売者が提供しているコンテンツを転載するだけでなく実質的な付加価値を提供するサイトにします。
  3. アフィリエイト プログラムを選択する際、サイトの対象ユーザーに適した商品のカテゴリを選択する。サイトのコンテンツに合ったアフィリエイト プログラムを選択することで、サイトの付加価値が高まり、Google の検索結果でのランキングが高くなり、アフィリエイト プログラムから収益を得られる可能性が高くなります。たとえば、アルプスのハイキングに関するサイトには、事務用品ではなくハイキング関連書籍の販売業者との提携が適しています。
  4. ウェブサイトでユーザーのコミュニティを形成する。熱心な読者の獲得に役立ち、サイトのテーマに関する情報が集まる場を作ることができます。たとえば、ディスカッション フォーラム、ユーザー レビュー、ブログなどでユーザーに独自のコンテンツと付加価値を提供できます。
  5. 常に最新で関連性の高いコンテンツを提供する。テーマに一貫性のある最新の情報を提供すると、コンテンツを Googlebot がクロールし、ユーザーがクリックする可能性が高まります。
  1. サイト内のごく一部にアフィリエイト プログラムのコンテンツがあったからといって目くじら立てる訳でもないということですね。
  2. 商品の提供元が発信している内容に実質的な付加価値があるサイトであれば、”ユーザーに付加価値を提供する”ことが実現しますよね。
  3. サイトで扱う情報と何の関係性もないような脈略の無いアフィリエイト プログラムがページ内に掲載されている状態は、サイトを訪れたユーザーに付加価値を提供できるものとはなり難いので、アフィリエイト プログラムを選択する場合は自身のサイトのテーマ性と合致するものを掲載するようにしましょう。
  4. アフィリエイト プログラムで発信する情報のポータルサイト(とまでは言ってませんが)のような、ユーザーがその商品や情報について十分に吟味できるような仕組みが備わっているサイトであれば、アフィリエイトかどうかは関係なくユーザーにとって有益ですよね。
  5. こちらも4と通ずるところがありますね。特定のテーマに一貫性があり、アップデートした最新の情報を発信し続けているようなサイトであればユーザーに価値を提供できるので、そういったサイトであればGoogleも積極的にユーザーに推薦したくなる訳ですね。

アフィリエイトに参加する際は以上の内容を踏まえた上で正しく行っていきましょう。

引用元:Search Console ヘルプ アフィリエイト プログラム

本稿ではアフィリエイト プログラムに関する記述を解説しました。
次回以降もGoogleウェブマスター向けガイドラインの各項目を解説していきます。