コンテンツと無関係なキーワードの詰め込み

キーワードの詰め込み

キーワードの乱用

ランキング操作目的のテキストの詰め込み

かつての、と言っても相当昔の話になりますが、Googleをはじめとする検索エンジンがまだ今ほど高性能ではなかった頃、テキストを詰め込めばそれなりに評価されることがありました。当時はまだ文節を分解して意味合いを適正に理解できるだけの技術が十分に備わっていなかったが故に「テキスト量の多さ=豊富な情報量」と判断されていたのでしょうね。(厳密にはそんな単純な話ではなかったこととは思いますが。)

これを逆手に取ってキーワードや数字を無闇に盛り込んで、あたかも豊富な情報を有した価値のあるページであるかのように振る舞うSEO対策が横行したのに対し、各検索エンジンがそれぞれ技術を革新していき、そういったページを見抜けるようになり、今ではもうそのようなやり方は通用しないようになっています。

キーワードを乱用したページの実態

キーワードを乱用したページは、無理やり文字数を増やすために意味もなく余計な文章や数字が組み込まれていて文章が崩壊しており可読性が極めて低いケースが多く、もはやそのページで何を伝えたいのかも良く分からない状態になっている場合が多く存在しました。そもそもの話として、一ユーザーの立場で考えれば分かることなのですが、そのようなページなら要らないし、そのようなページをレコメンドする検索エンジンは役に立たないと感じることと思います。となれば、検索エンジンもそういったページを排除に掛かりますよね。当然、これに対しGoogleもしっかり対応しています。

次の項では、Googleがウェブマスター向けガイドラインで挙げているキーワード乱用の例をご案内します。

キーワード乱用の例

キーワードの詰め込み方は様々な例、様々な手法があり全てを挙げることは難しいですが、以下の通りGoogleが例示しています。

  1. 実質的な付加価値のない電話番号の羅列。
  2. ウェブページが特定の市町村や都道府県に関する検索結果の上位に掲載されるようにするために市町村名や都道府県名を羅列したテキスト。
  3. 同じ単語や語句を不自然に感じられるほどに繰り返すこと。
    例:
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  1. 昔よくあった例ですが、用意できるテキストが少な過ぎるために電話帳の情報をコピーしてきてWebページに貼り付けているところがありましたが、用意した少ないテキストを除いた大部分の箇所は、ユーザーにとって概ね実質的な価値はないですよね。そういったコンテンツは高く評価されることはありません。
  2. こちらに関しては旅行関連や不動産関連のように記載されてしかるべきサイトなのか、そうではないのかを正当に見極めて対処しているものと思われます。Googleが制しているのは都道府県名や市区町村名だからどうこうという訳ではありません。そういった語句をもっともらしく詰め込んでいても、それが意味もないただの羅列であれば評価には値しないということです。
  3. Googleが例として記載している文章を読んでもらえればお分かりですよね。一言で言って「くどい!」です。キーワードの出現頻度や含有率を高めると良いなどという時代はとっくに終わっています。無駄な詰め込みは読み難いだけなので、Googleが述べている通り、文脈に合ったキーワードを適切に含めた豊富な情報量のコンテンツ作成に努めましょう。

引用元:Search Console ヘルプ キーワードの乱用

本稿ではキーワードの乱用に関する記述を解説しました。
次回以降もGoogleウェブマスター向けガイドラインの各項目を解説していきます。