リンクプログラム
Googleの精度は日進月歩で高まっていますが、その進歩は「リンクプログラムの見極め」と密接な関係があると言えるかと思います。
今ほどGoogleの精度が高くなかった頃は、質の良し悪しは問わず外部リンクを如何に集められるかに掛かっていた時代もありましたが、当時からGoogleは作為的に外部リンクを集める行為により評価されてしまっていることを認識し、忌み嫌ってはいたものの、それを一元的に処罰出来るだけの技術を整えられずにいたのも事実です。
時は流れ、技術革新を続けた今日、高い技術力により当初より掲げていた理念を高いレベルで実現出来るようになったと言えるのではないでしょうか。
この項目でGoogleが述べていることは、細部は変われどベースは終始一貫した内容となっています。一つ一つ解説していきます。
ランキングに悪影響を与える可能性のあるリンクプログラム
Googleは個々のページをPageRank(ページランク)というアルゴリズムによって格付けしランキングしています。このPageRank(ページランク)とはGoogleの創設者であるラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンがスタンフォード大学の学生だった頃(かな?)に作り出したアルゴリズムで、頭の良い誰かがこれをリバースエンジニアリングしたのかどうかは知りませんが、アルゴリズムを逆手に取ってGoogleから意図的に評価を得たところからGoogleと悪しきSEO業者との闘いが始まっており、その逆手に取る手法の一つがこのリンクプログラムです。
Googleはそういった意図的に検索結果のランキングを操作する行いを禁じており、以下の内容をガイドラインとして定めています。
PageRank を転送するリンクの売買。これには、リンク、またはリンクを含む投稿に対する金銭のやり取り、リンクに対する物品やサービスのやり取り、商品について書いてリンクすることと引き換えに「無料」で商品を送ることなどが含まれます。
これは金銭や物品を対価として外部リンクを買い付ける行為を指しています。かつては「1投稿あたり〇円」といったペイ・パー・ポストが流行った瞬間もありましたが、本来の広告目的ではないSEO目的での行いが横行したことを受け、Googleが大々的にペナルティを課したこともありました。もはや外部リンクは買うものではなく、優良なコンテンツの配信によって自然発生的に集める時代となっていることを心得ましょう。
過剰なリンク交換、または相互リンクのみを目的としてパートナー ページを作成すること。
では、金銭や物品の授受がなければ良いのかというと、そうでもないというのがこちらですね。多数のサイトが徒党を組み、相互にリンクするネットワークを構築し、ネットワーク内でPageRank(ページランク)を高めていくような手法もGoogleはお見通しで、ガイドラインで禁じております。
アンカー テキスト リンクにキーワードを豊富に使用した、大規模なアーティクル マーケティング キャンペーンやゲスト投稿キャンペーン。
前述のペイ・パー・ポストと似たような考え方ですね。いろいろなキーワードをアンカーテキストに含めたリンクを不特定多数の人達に投稿することを促すキャンペーンなども処罰の対象となり得ます。
自動化されたプログラムやサービスを使用して自分のサイトへのリンクを作成すること。
昔流行った手法で、特定のサイトへのリンクが書き込まれているカウンター等のブログツールを無料で配布して外部リンクを大量に取得するといった手法は今や言語道断ですね。
前述の同様の内容ではありますが、ウェブマスター向けガイドラインには以下の通り、更に具体例が示されています。
さらに、サイトの所有者が編集時にページに配置したリンクではないリンクや保証していないリンク(不自然なリンクと呼ばれます)を作成することは、Google のガイドラインへの違反と見なされることがあります。Google のガイドラインへの違反にあたる不自然なリンクの例としてよくあるケースを次に紹介します:
- PageRank を転送するテキスト広告。
- PageRank を転送するリンクを含む記事に対して支払いが行われるアドバトリアルやネイティブ広告。
- 他のサイトに配布される記事やプレス リリース内の最適化されたアンカー テキスト リンク。次に例を示します。
市場には多くの婚約指輪が流通しています。結婚式を開くなら、最高の指輪を選ぶべきです。また、花やウェディング ドレスを購入する必要もあります。
- 質の低いディレクトリやブックマーク サイトのリンク。
- さまざまなサイトに分散するウィジェットに埋め込まれたリンク。例:
このページにアクセスしたユーザー: 1,472
車両保険
- さまざまなサイトのフッターに分散して幅広く埋め込まれたリンク。
- フォーラムでのコメントにおいて、投稿や署名の中に含まれる作為的なリンク。例:
ありがとう!とても参考になりました。
ポール
ポールのピザ サンディエゴのピザ サンディエゴで一番のピザ
とにかく、どんな手法であれ外部リンクを買い付ける行為はガイドライン違反で、処罰の対象とするというのがGoogleの姿勢となります。
とは言え、SEOの効果を全く意図していないテキスト広告の存在について、Googleは心得ており、そういった場合には、その<a>タグに rel=”nofollow” という属性を追加したり、検索エンジンのクローラーがそういったリンクを辿れないようにrobots.txtにてブロックする等、ペナルティを回避する方法を示していたりもします。
繰り返しになりますが、外部リンクは買い付けるものではなく、優良なコンテンツの配信によって自然発生的に集める時代となっております。また、図らずもPageRankを作為的に集めているとジャッジされペナルティを受けてしまわないように、このガイドラインをよく理解し、ペナルティから我が身を守っていきましょう。
引用元:Search Console ヘルプ リンクプログラム
本稿ではリンクプログラムに関するガイドラインを解説しました。
次回以降もGoogleウェブマスター向けガイドラインの各項目を解説していきます。