不正なリダイレクト

不正なリダイレクト

誤ったリダイレクトの設定

リダイレクトとは

リダイレクトとはユーザーがあるページやサイトにアクセスした時に、サイト運営者側の何らかの都合によって別のページへと転送させることですが、その都合はいろいろかと思います。例えばページのURLが変わった場合であったり、複数のページを1ページに統合した場合、ページのメンテナンスの間だけ一時的に別のページに誘導する場合等々。理由はまちまちではあっても、いずれも自サイトを訪れたユーザーを適切なページへと導くことを目的に行われているケースが大半かと思います。

しかしながら、検索エンジンを欺くためにリダイレクトを悪用しているケースがあります。目的はクローキングの不正使用のページで説明したのと同様に、検索エンジンに見せて不当に評価を得るために検索エンジンのクローラにはユーザーに見せるのとは別のページにリダイレクトするといった不正なリダイレクト設定をしているサイトが稀に存在します。

こういった不正なリダイレクトはガイドライン違反である旨、Googleウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)にも明記されていますので、くれぐれもこういった誤ったリダイレクトの使い方はやめましょう。

不正なリダイレクトの例

Googleは次の例を不正なリダイレクトとして注意喚起しています。

  • 検索エンジンにはあるコンテンツが表示されるが、ユーザーはまったく違うコンテンツにリダイレクトされる。
  • PC ユーザーには通常のページが表示されるが、モバイル ユーザーはまったく別のスパム ドメインにリダイレクトされる。

後者は悪意を持った行為のようにも思えますが、前者に関しては「悪」である認識は特に持たず、単にトンチを利かせたという認識の方も中にはいるのかも分かりません(いないか)が、この行為は明確にガイドラインに抵触するので注意してください。

不正と見なされないケース

不正と見なされるか見なされないかについては、リダイレクトを使うその目的を考えれば明らかだとGoogleは述べています。

JavaScript を使用したリダイレクトが正当な行為にあたる場合もあります。たとえば、ユーザーのログイン後に内部ページにリダイレクトする場合は、JavaScript を使用しても問題ありません。JavaScript やその他のリダイレクト手法を使用したサイトが Google のガイドラインに沿っているかどうかを確認する際には、その目的を確認してください。

ちなみに、真っ当な理由や目的でリダイレクトを設定する際は、301リダイレクトを使用することをお奨めします。これはステータスコードとして定められた使い分けのルールに立ち返ればお分かりの通りで、代表的なリダイレクトの種類に301リダイレクトと302リダイレクトが存在し、「301は恒久的な転送」で「302は一時的な転送」という扱いなので、『SEOスコアの継承』の観点から考えれば「302は、そのコンテンツはいずれ元のURLに戻る」という前提なのでスコアを継承する必要がないと見なされ、転送先のページが評価されないため、スコアを引き継がせたいのであれば301リダイレクトにて転送を設定するというのがセオリーです。
Googleは302であっても引き継ぐ旨を述べてはいますが、302よりも301の方が引き継がれる可能性は高いので、SEO観点では301リダイレクトを推奨させて頂いています。

引用元:Search Console ヘルプ Search Console ヘルプ

本稿では不正なリダイレクトに関して解説しました。
次回以降もGoogleウェブマスター向けガイドラインの各項目を解説していきます。