悪意のある動作を伴うページの作成

悪意のある動作を伴うページの作成

ユーザーの予想とは異なる動作

ユーザーに対するGoogleの姿勢

当サイトのトップページで少し触れている「ソフトウェア原則」にある通り、Googleはユーザーの利便性向上のため様々な取り組みを行っています。更に「望ましくないソフトウェアのポリシー」の冒頭には

Googleには「ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる」という理念があります。

との記載もあります。

当サイトでも度々お伝えしている通り、Googleはユーザーにとって有益であることを全ての前提としていると言えるでしょう。そして、この前提から外れる如何なるものもウェブマスター向けガイドラインへの違反として処罰の対象としていくという姿勢の一つとして手動ペナルティがあります。

Googleというプラットフォームの中で展開していくのであれば、Googleの理念や姿勢を尊重し、Googleが定めるウェブマスター向けガイドラインを遵守していくのは当然のことですよね。しかもそのGoogleが尊重しているのが”ユーザー”なので、Googleを尊重することは、つまりはあなたのサイトへの訪問者を尊重することになる訳です。

悪意のある動作の例

前置きが長くなりましたが、ここでは品質に関するガイドラインの中の「悪意のある動作を伴うページの作成」で述べられている内容を紐解いていきたいと思います。

Googleが例示している悪意のある動作は以下の通りです。

  1. ページ上のコンテンツの位置を変えたり操作することで、ユーザーが特定のリンクやボタンをクリックしていると認識していても、実際にはページの別の部分をクリックしたことになるようにすること
  2. ページに新しい広告やポップアップを挿入する、ページ上の既存の広告を別のものに置き換える、またはそのような動作をするソフトウェアを宣伝またはインストールすること
  3. ユーザーがダウンロードをリクエストしたときに意図しないファイルもダウンロード対象に含めること
  4. ユーザーのパソコンにマルウェア、トロイの木馬、スパイウェア、広告、ウイルスをインストールすること
  5. ユーザーに知らせて同意を得ることなくユーザーのブラウザのホームページや検索設定を変えること
  1. これはユーザーを欺き、ユーザーが意図しないページに作為的に誘導しようという行為ですね。そこにはユーザーの意思が介在しない場合が多く、「ユーザーにとって有益」とは考え難いですよね。こういった不正な誘導はペナルティの対象となり得ます。
  2. ユーザーが求めた情報以外の情報を無理やり見せようとする行為なためGoogleは禁じているのでしょうね。「ポップアップが目障りだ」というユーザーの声をGoogleが反映させたのだと思いますが、ウェブブラウザー側でもポップアップブロックの機能を実装していたりと、世相的にポップアップは排除されていく方向のようです。
    また、既存の広告を置き換えるであるとか、そのような動作をするソフトウェア云々に関しても、ユーザーの意思を抜きにした発信者側のエゴは「ユーザーにとって有益なものではない」とGoogleは考えているのでしょう。
  3. 釣りですね。毒まんじゅうですね。意図しないファイルが含まれていることを知らずに食べたら中身がウィルスだったりしたら一大事です。そういったリスクからユーザーを守るというGoogleの姿勢の表われですね。
  4. これは3の手法の果てに起こり得たり、その他の手法も含め、あからさまにユーザーに危害を加える行為ですよね。もはやガイドラインで述べるまでもなく、解説する必要すらない、禁じられてしかるべき行為ですね。
  5. これも迷惑な話です。Googleは、ユーザーの意図しないことを強制するような行為は全て禁じているものと心得ましょう。

引用元:Search Console ヘルプ 悪意のある動作を伴うページの作成

本稿では悪意のある動作を伴うページの作成に関する記述を解説しました。
次回以降もGoogleウェブマスター向けガイドラインの各項目を解説していきます。